
大変な計画に
巻き込まれて
しまったぞ。

期待より
不安のほうが大きかった
佐藤 貴之
火入れ・充填・冷却担当
正直に言うと、朝日酒造を就職先に選んだきっかけは、高校の就職進路室の資料で、50音順で最初に目についたからというくらいのものだったんです。入社して蔵に配属されたときは叱られてばかりで、褒められた記憶はほとんどありません。夜勤時にひとりで麹の様子を見なければいけないときは、指示通りにできているか不安に思いながら過ごしたのを覚えています。それでも、自分の関わったお酒の味はやはり格別で、気づけばもう20年ちかくもこの仕事を続けています。もちろんこの会社に入ってよかったなと思います。偶然の出会いではあったのですが、いまではその偶然に感謝しています。
最高の技術と最高の素材を使った最高の酒を造る、という「継」のコンセプトをはじめて聞いたときは、期待よりも、本当に実現可能なのかという不安の方が大きかったですね。米も収穫量の少ない特等米レベルのものだけを使うということでしたが、もちろんそんな経験は自分としても会社としても、いちどもなかったことなので。しかし、なによりプレッシャーに感じたのは、自分以外のプロジェクトメンバーが社内でも指折りのリーダーの方々ばかりだったこと。これは大変な計画に巻き込まれてしまったぞ、とそのときは思いました(笑)。
正直に言うと、朝日酒造を就職先に選んだきっかけは、高校の就職進路室の資料で、50音順で最初に目についたからというくらいのものだったんです。入社して蔵に配属されたときは叱られてばかりで、褒められた記憶はほとんどありません。夜勤時にひとりで麹の様子を見なければいけないときは、指示通りにできているか不安に思いながら過ごしたのを覚えています。それでも、自分の関わったお酒の味はやはり格別で、気づけばもう20年ちかくもこの仕事を続けています。もちろんこの会社に入ってよかったなと思います。偶然の出会いではあったのですが、いまではその偶然に感謝しています。
最高の技術と最高の素材を使った最高の酒を造る、という「継」のコンセプトをはじめて聞いたときは、期待よりも、本当に実現可能なのかという不安の方が大きかったですね。米も収穫量の少ない特等米レベルのものだけを使うということでしたが、もちろんそんな経験は自分としても会社としても、いちどもなかったことなので。しかし、なによりプレッシャーに感じたのは、自分以外のプロジェクトメンバーが社内でも指折りのリーダーの方々ばかりだったこと。これは大変な計画に巻き込まれてしまったぞ、とそのときは思いました(笑)。
最高の技術と最高の素材を使った最高の酒を造る、という「継」のコンセプトをはじめて聞いたときは、期待よりも、本当に実現可能なのかという不安の方が大きかったですね。米も収穫量の少ない特等米レベルのものだけを使うということでしたが、もちろんそんな経験は自分としても会社としても、いちどもなかったことなので。しかし、なによりプレッシャーに感じたのは、自分以外のプロジェクトメンバーが社内でも指折りのリーダーの方々ばかりだったこと。これは大変な計画に巻き込まれてしまったぞ、とそのときは思いました(笑)。

私が所属するボトリング課は、その名の通りお酒を瓶に詰める作業に加え、火入れと冷却による品質維持を担当しています。扱うのは搾り終わったお酒ですが、日本酒は火入れの仕方、冷却の仕方ひとつで劇的に味が変わってしまうので、気が抜けません。今回の「継」で、酒質に合わせた冷却方法の選定には時間をかけました。今回特に気をつけたのは「冷やし方」です。候補に上がったそれぞれの冷却方法を約5ヶ月間にわたり経過観察しながら、ほかの商品ではゆるやかに温度を下げるポイントで、あえて急激な冷却を行うという方法にたどりつきました。はじめてプロジェクトのみんなできき酒をした瞬間は衝撃でした……。口に含んだ瞬間、きき酒した人全員が感じられるほどの
違いが生まれていたんです。フレッシュさや新鮮味がいままでとまったく違う。冷却の仕方でこんなにも変わるものなのかと。
日本中探しても、越路のように水も米も最高のものが揃っている土地というのはなかなかないと思います。会社ではマラソン部に所属しているので、社員の皆とあちこち走る機会が多いのですが、季節や時間によってさまざまな風景が目に入るたび、環境に恵まれていることを実感します。駅伝大会ではなかなか優勝できませんが、酒造りにおいてはやはりエキスパート揃いです。人も環境も含め、胸を張って日本一の酒蔵だといえると思います。
日本中探しても、越路のように水も米も最高のものが揃っている土地というのはなかなかないと思います。会社ではマラソン部に所属しているので、社員の皆とあちこち走る機会が多いのですが、季節や時間によってさまざまな風景が目に入るたび、環境に恵まれていることを実感します。駅伝大会ではなかなか優勝できませんが、酒造りにおいてはやはりエキスパート揃いです。人も環境も含め、胸を張って日本一の酒蔵だといえると思います。
私が所属するボトリング課は、その名の通りお酒を瓶に詰める作業に加え、火入れと冷却による品質維持を担当しています。扱うのは搾り終わったお酒ですが、日本酒は火入れの仕方、冷却の仕方ひとつで劇的に味が変わってしまうので、気が抜けません。今回の「継」で、酒質に合わせた冷却方法の選定には時間をかけました。今回特に気をつけたのは「冷やし方」です。候補に上がったそれぞれの冷却方法を約5ヶ月間にわたり経過観察しながら、ほかの商品ではゆるやかに温度を下げるポイントで、あえて急激な冷却を行うという方法にたどりつきました。はじめてプロジェクトのみんなできき酒をした瞬間は衝撃でした……。口に含んだ瞬間、きき酒した人全員が感じられるほどの違いが生まれていたんです。フレッシュさや新鮮味がいままでとまったく違う。冷却の仕方でこんなにも変わるものなのかと。
日本中探しても、越路のように水も米も最高のものが揃っている土地というのはなかなかないと思います。会社ではマラソン部に所属しているので、社員の皆とあちこち走る機会が多いのですが、季節や時間によってさまざまな風景が目に入るたび、環境に恵まれていることを実感します。駅伝大会ではなかなか優勝できませんが、酒造りにおいてはやはりエキスパート揃いです。人も環境も含め、胸を張って日本一の酒蔵だといえると思います。
日本中探しても、越路のように水も米も最高のものが揃っている土地というのはなかなかないと思います。会社ではマラソン部に所属しているので、社員の皆とあちこち走る機会が多いのですが、季節や時間によってさまざまな風景が目に入るたび、環境に恵まれていることを実感します。駅伝大会ではなかなか優勝できませんが、酒造りにおいてはやはりエキスパート揃いです。人も環境も含め、胸を張って日本一の酒蔵だといえると思います。
